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ドメイン = 組織のアイデンティティ

昨日のメモ(ドメイン管理)の続き。

「ドメイン・ホームページ・メール」の3点セットをそろそろ解体・見直しをする時期がきている、というのが言いたいこと。

Google や Microsoft のサービスで会社のアカウント(主契約)を作成する際に、まず「御社のドメインは」と問われることからも認識されるとおり、現在ドメインは組織のアイデンティティに近い存在となっている。(メールアドレスはこのアイデンティティたるドメインに紐づくため、同様に現代でもIDとして頻繁に使われる)

そんな中にあって、ドメインの管理を他社任せにするということは、自分たちの組織の首根っこを誰かの手に預ける行為のように思える。

しかし、ドメインを自らの手に連れ戻すことはしばしば簡単にはいかない(実際はそんなことはないが当事者にはそう思える場合が多い)。理由は、ドメインの管理会社がホームページ及びメールのホスティングも行っていて、これらがみんな連動している仕組みになっているから。こうした “管理会社” は実際はドメインの登録を担うレジストラ(例:お名前.com)ではなく、単に「管理代行を行っているIT業者」に過ぎない場合も多い。

そのあたりの事情もユーザーである中小企業には分かりづらく(ほとんど見えない)、ますます手が付けられない領域となる要因ともなっている。

ドメイン管理

ドメインの管理に手が行き届いている会社は少ないように思う。管理ができているというのはつまり、

このあたりがざっくり把握できていれば、記憶までしてなくともとりあえず問題ない。しかし実際には、「会社のドメインのことはさっぱりわからない」というケースもこれまで何社も見てきた。

思うに今がドメイン管理を見直すタイミングなのではないか。多くの中小企業は早ければ90年代に当時スタンダードだった「ドメイン・ホームページ・メール」がセットになったサービスを契約している。細かいことはわからないし、そもそも説明もされないのでそれっきり何十年とか契約が続いてきたといのが普通だろう。

ところが近年ではこの3点セットが全て別々に管理・利用されるケースも珍しくないし、必然的にそうなることもある。

業務のオンライン化

「大半の仕事がオンライン上で片付く」ことだけがオンライン化のメリットではない。コロナ渦でビジネスのオンライン化が加速してこれはもう元に戻ることはないだろう。テレワークの体制が整ったことでめでたしめでたし、というだけでなく次に考えるべきこと:

Google Workspace プランの違い

Google Workspace を契約することに決めたとして、プランはどれにすればよいか。重要な違い:

以上の項目はビジネススターター(最安プラン)だと機能が無い、もしくは上のプランに比べて劣る。Meet 関連は一旦脇へ置いておく。

共有ドライブ

これは無くても業務が回らないわけではないが、組織がある程度の規模になれば必須。従来の社内「ファイルサーバー」の Google ドライブ版。特定の誰かの所有ではないドライブ(ファイル置き場)として利用する。もしこれが無ければ、常に何れかのユーザーのマイドライブ内のファイルやフォルダを都度共有することになる。

ドライブの容量

ファイルなどのデータとメールのデータも含めた最大容量がプランによってかなり異なる。というかスターターだと妙に少なくて30GBしかない。メールも含めてのため、いずれ容量が不足する可能性は十分に考えられる。ここはネックになりうる。

スケジュール関連

これはまだ開発中のようなので何とも言えないが、個人的には期待は大きい。「予約フォーム」がこれまでの Google でどうしても良いツールがなかった領域であり、かつビジネスでの重要性も大きい。そのため、もし良いものができるのであれば注目に値する。ただ気になるのは、ここに挙げたとおりこの機能もスタータープランでは利用不可になるのか(?)月額 1360円(現時点のスタンダードプラン)というのは、予約フォームだけをもし考えたとしたら安くはないと思われる。他の予約フォームサービスが既に色々ある中で、なので。

Google Workspace メモ

そもそも Google Workspace の概要。このような場合に有用:

というような場合は検討価値あり。とはいえ無料のアカウントでも使えるツールが大半を占める中、あえて有料の契約をする意義は何か?これは正直、私自身しばしば自問自答している。判断基準や考え方:

真っ先にセキュリティのことを挙げたが、もちろんそれだけではなく、使える機能についても細かい差別化が図られている。これは無料と有料の間の差別化だけでなく、有料プランの中でも微妙に差があって無視できない。

公式案内:https://workspace.google.com/intl/ja/pricing.html

ホームページサーバー

大抵の場合は「レンタルサーバー」を借りることになる。昨日のホームページのベースシステム種類とはまた別に、提供事業者によっていろいろ。各社のホームページを見ただけでは、例え技術者が見ても細かい仕様や使い勝手の点でわからないことも多い。実際使ってみないと。

思いつくところでは

もちろんこれだけではない。書き始めるときりがない。

また古くから提供している会社ほど、サーバー自体が古いことも多い。ホームページをリニューアルするタイミングでサーバーの引っ越しも検討するといい場合もある。サーバー提供事業者としては、一度動かし始めたサーバーをそう簡単にはグレードアップ(システムを大幅に刷新するなど)することは通常できない。従って古くからホームページを持っている会社ほど意外と古いシステムを使っていることもある。

ホームページの修正(微調整・改善)

このような要望を頂くことは結構あり、ケースバイケースで難易度も変わってくる。具体的には、顧客のホームページがどのようなベースシステムで構築されているかによる。

主な項目としては以下があり得る。

いずれの場合もまずは調査が必要。例えば WordPress であれば、利用中のテーマ(デザインテンプレート)についてまずは中身を見てみないと始まらない。WordPress はテーマ(の開発元)によって内部の仕組みも微妙に(大分)違ってくる。例えば、

などその都度違うので、やはり見てみないとわからない。

Firefox キーボードショートカット

調べたのでメモ。引き続きマウスを使う腕の負担軽減を目指して改善中。

とりあえずこれで十分。これらを使って、PC作業をキーボード主体で行おうとすると、こんな流れ:

公式ヘルプページ:
https://support.mozilla.org/en-US/kb/keyboard-shortcuts-perform-firefox-tasks-quickly

当サイトのテーマリニューアル

現在開発中の WordPress テーマについてのメモ。

今回PR強化の一環で当サイトに新たなテーマ(デザインテンプレート)を適用した。まだ開発中のテーマのため、細部にまでは手が回っていないが、ごく基本的な機能のみ載せてまずはリニューアルとする。

このテーマは主に WordPress カスタマイズする際のベースとして使うことを想定している。可能な限りシンプルな構成で、デザイン及び機能拡張の自由度を最大限得ることが目標。今後も少しずつ開発を進める。顧客向け案件で予算や希望によりフィットする場合は採用していく。

想定するケースとしては、以下のとおり

API

このキーワードはこれから益々重要となることは間違いないだろう。フィンテック云々の話で銀行が「API」を公開したことが何年か前に話題になっていた。銀行に限らず、様々なサービスが API を公開するか、もしくは外部の API と連携することを発表している。その流れはまだまだ続きそうだ。

API :

例えば銀行のケースでは、銀行とは直接関係のない第三者製アプリが、銀行が公開した API の仕様にしたがうことでそのアプリのユーザーの口座情報を取得できる。その過程では当然ユーザーの許可がいるし、銀行による認証をクリアする必要がある。したがってセキュリティ的にも基本は問題ない。

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