オンラインショップやメールアドレスにサブドメインを使う
概要
以下のようなケースではドメインの DNS レコード設定が必要になります。当社ではお客様のケースに応じて、必要な設定サポートのご依頼を承っております。
- BASE で構築されたショップの URL に独自ドメインや自社サブドメインを使用したい。
(デフォルトのxxxx.theshop.jp
などの URL を使いたくない場合) - Shopify で構築されたストアの URL に外部で取得済ドメイン、あるいは既存ドメインのサブドメインを使用したい。
(デフォルトのxxxx.myshopify.com
を使いたくない場合) - 自社ブログサイト専用のURLとして、会社ドメインのサブドメインを使用したい。
(WordPress サイトを自社メインサイトとは別で運用したい場合など) - 自社メールアドレスとは別にサブドメインのメールアドレスを作りたい。
以上のようなご要望が出てくることは自然なことです。自社ドメイン本体は、既に自社コーポレートサイトの URL として使われているケースが普通です。そこへ新たにオンラインショップを開きたい、あるいは情報発信用のサイトを別で持ちたいという場合があります。全く新しいドメインを取ることも可能ですが、既に認知されてきた実績のある、自社ドメインの「サブドメイン」を利用することも有力な手段となります。
サブドメインの運用例
例えば
- 自社ドメイン(ホームページ&メール):
example.jp
- 自社オンラインショップ:
http://shop.example.jp
- 自社情報発信用 WordPress サイト:
http://blog.example.jp
- 自社サブドメインのメールアドレス:
sales@mail.example.jp
このように自社ドメインを活かして用途に応じたサブドメインを作成することが可能です。このサブドメインを見る人(自社の取引先や個人客)は、彼らが自社のことを長年知っていればいるほどサブドメインにも同じくらいの信頼感を持ちやすくなります。
尚 blog.example.jp
の例では、自社サイトに「サブディレクトリ」を作って、http://example.jp/blog
とすることも可能です。
mail.example.jp
の例では、自社のメインメールアドレス(example.jp
)はそのまま変更せずに、Google Workspace の Gmail や Microsoft 365 の Outlook on the web などのクラウド型メールを一部で導入したい場合などに活用できます。メールサーバーの引っ越しとなるとかなりの負担を強いられますし、容易に後戻りできません(参考:メールサーバーの引っ越し記事)。そこでお試しの意味も含め、別途メールアドレス用ドメインを作って、例えば組織内の特定部署のみで Gmail 等を利用することも可能です。
サブドメインを作るには
実際にどうすれば、前節で例示したようなサイトアドレス、あるいはメールアドレスを得ることができるか?ということですが、これは今ご利用のレンタルサーバー(ホスティング事業者)やドメインレジストラ(ドメイン名登録事業者)によって詳細は異なります。
ただ大きく分けて次のどちらに該当するかによって対応が決まってきます。
- レンタルサーバー事業者のサービスにドメイン管理が含まれている場合(サーバーとドメイン管理がセット)
- レンタルサーバー事業者とドメイン管理サービスが別々の場合(例えばサーバーはレンタルサーバーの何れかのプラン、ドメインはお名前.comなど)
一つ目のケースでは、サーバー会社の管理メニューにサブドメインを作るための機能が用意されている場合もあります。一つ目のケースが該当する場合は、まずはそのようなメニューがないか調べてみましょう。もしそのような機能がなければ、二つ目のケースの方を参照してください。
二つ目のケースでは、サーバー側(レンタルサーバー事業者)での設定、及びドメイン管理サービスの側での設定、と両方で設定変更が必要になります。サーバー側では、「ドメインの追加」(あるいは類似の名称の)操作が必要となります。またドメイン管理サービスの側では、対象のドメインの DNS レコード設定が必要です。
以上サブドメインが必要になるケース、及び設定の概要について述べました。何れのサーバー・ドメインのサービスをご利用中であっても、「ドメインをどこで管理し、サーバーはどこを利用するか」の組み合わせは色々あり得ます。まずこれらのご利用状況を調査の上正確に把握することが重要です。当社ではそのような簡単な調査のご依頼も承っております。お気軽にお問合せください。